頭寒足熱とはよく言ったものですね。この言葉の通りに過ごす冬なのですが、実は例外もあった?!それは…
「頭寒足熱」読んで字の如く、頭は冷やし、足は温める。東洋医学の言葉です。
頭寒と足熱
頭に熱が篭りすぎると、脳の働きが落ちます。熱が出た時、まず頭部周辺を冷やすのは脳が熱に弱いから。例えば成長しきっていない小さい子供の発熱は脳に影響を及ぼす危険(痙攣を起こすなど)があるので、きちんと冷やして観察しなければならない、なんて話はよく耳にしますよね。脳は熱に弱い器官なのでどちらかと言うと温めずに熱はこもらせないようにした方が良いということ。ですので頭は比較的外から冷やしやすくなっています。ただ、冷やしておけば良いというだけではありません。ちょっとした例外もあります。今週や先週のように寒波が来て雪が降る極寒の屋外などでは、逆に頭をニット帽などで温めた方が身体は冷えにくくなります。頭は髪の毛に覆われていますが、ただそれだけです。人間の頭髪には動物のように保温機能はほぼ無し。つまり頭は熱を発散しやすくなっているのです。寒過ぎる時は頭から抜け出てしまう熱を帽子などで逃さないようにすると身体も冷えにくくなります。屋外ではフードを被ったり、ニット帽などを活用すると冷えは少しはマシになるかもしれません。寒い時に屋外へ出る時はお試しあれ。ただし、温まりすぎて身体がのぼせてきた、暑くなってきた、という時は帽子を外して頭から冷やすようにして下さいね。
そして、足熱。足はもう、冷やすと辛いですよね…。足の指の付け根には冷えに効く(巡りをよくする)ツボがあるので、あまりと寒い!という人は5本指ソックスやタイツの下にも履けるインナーソックスを上手く使うのも良いですよ。
ツボを締め付けずに、指を広げるソックスで強制的に緩めておく事で、足先の血流がスムーズになることが冷え防止にも繋がります。
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↑靴下屋さんのこのタイプは私も持っていて結構使ってます。
足先を締め付けず血流の確保をすることと足首を冷やさないことの両方が大切ですので、靴下やブーツなどで上手く冷えないように工夫をしてみましょう。そして、寒いですが歩くこと、脚の筋肉を動かして脚のポンプ作用をしっかりと働かせることも有効です。歩く、階段使うことを冬は意識した方が良いかもしれません。座っているときに足首を回すだけでも、足先がじわっと暖かくなる人もいます。とにかくじっと動かない・動かさないことが冷えやすい状態を作ります。暖房器具や空調が整って適温であれば問題ありませんが…。冬はなかなか難しいですよね。屋外へ出たら一気に寒気が襲ってきますから(苦笑)
重ね着や重ね履きも冷えを軽減させるために有効です。身体の巡りと、どこを中心に暖めるかを意識すると随分変わってきます。しっかりと対策を考えて行いましょう!