ムクミは水の飲みすぎでは起こらない!解消のためには塩分とのバランスが関わっていた
「むくむ・太る」聞きたくない言葉ですね。ですが、むくむからと言って水分を積極的にとらない人もいます。多少の水の飲みすぎではムクミは起こりません。実はムクミの原因の一つは水分と塩分のバランスによって引き起こされるのです。
特にダイエットするなら知っておきたい塩分と水分の意外な関係
ダイエットするなら知っておきたいのは塩分と水分の摂取量です。
塩分の摂取量が多いとむくみを引き起こすのは多く知られています。ですが、水分に関しては知らない人も多いのでは。実は、水分摂取量が少ないと余剰な塩分が体外に排出されずに体の中の塩分が多くなってしまって、むくみを引き起こしてしまうのです。これは意識している人は意外に少ないことなのも事実です。しかも、一日で体に必要な塩分量はそんなに多いものではありません。日本の摂取基準では男性で8.0g、女性で7.0gです。塩は小さじ1杯で6gですので、意外に少量です。
また、水分不足を脳が勘違いして「水分が欲しい」なのを「お腹がすいた」というサインにしてしまうこともあります。これは、「本当は水分不足なのに食事をしてしまう」ということです。そこで、塩分の多い(味の濃い)ものを食べてしまったら最悪です。さらに体の中は塩分が過剰になってしまう。しかも脳が本当は水分が欲しいのにお腹が空いたサインを出して・・・の繰り返しです。これではなかなか痩せるに程遠くなります。本当に痩せたいと考えるなら、水分補給は水かお茶で(嗜好飲料であるコーヒーや紅茶・ジュース・清涼飲料も水分ですがダイエットの場合はNG)で一日1.5~2L補給、そして食事のときは塩分を今より控えることを意識すると、徐々に体は変わっていきます。まずは最初の1週間でムクミの状態に変化が出てきます。
なぜ、ダイエットに水分摂取がこんなに叫ばれているのか?「ダイエットにイイらしいから取る」ではあまり長続きする気がしませんよね。きちんとその理由を分かったうえであれば、自分に言い聞かせて食欲を抑えることもできるでしょうし、その分続けやすくなります。水分と塩分は別々に考えがちですが、ダイエットをする上でこの関係はしっかりと意識すべきことなのです。
ダイエットは体の仕組みのことなどを何も考えずに行うのではなく、こういった体と食事の関係やメカニズムを知っておくことで「なぜ、お腹が空いているのか?」→「水分が足りないのかも?(水分摂取で落ち着く)」と、過剰な食事に走ることを抑えられることも多くなり、楽にダイエットを行うことができるのです。
知っておきたい一日当たりの塩分摂取量の基準(厚生労働省)
厚生労働省が発表した食事摂取基準について、2015年度版では一日で必要な塩分量は男性8.0g、女性7.0gとなっています。基準が見直しをされるに従って塩分摂取量基準は減少しています。(→厚生労働省・日本人の食事摂取基準2015年度版/http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html)
一日10g以下に抑えることは、なかなか難しいことかもしれません。ですので、一日の塩分量をできるだけ抑えつつ、いかにして余剰な塩分を体の外に出すか?を考えることも大切です。そこで、やはり水分摂取の重要性が出てくるのです。