糖尿病は、実は身近に起こりうる病気です!〜他人事で流せない理由とは
2017/09/27
厚生労働省の2016年の平成28年「国民健康・栄養調査」の結果が9/21に公表されましたね。そこで、やはり注目したいのは、糖尿病と体格及び生活習慣に関する状況です。
糖尿病は年齢とともにリスクが上がる?!
「国民健康・栄養調査」にて、”糖尿病が強く疑われる”人と、”糖尿病の可能性を否定できない”人の割合はそれぞれ12.1%。合わせると全体の24.2%、つまり全体の約1/4ほどの人が糖尿病が強く疑われる、及び糖尿病の可能性があるかも、というような状態といえます。H19年をピークにやや下がっているとはいえ、それでもこの10年の間大きな増減はないので、4人に一人が糖尿病になる、または予備軍でいる可能性は否定できません。しかも、その割合は年齢が上がると増えていきます。今回の調査結果を読んで、40歳以上は特に注意が必要だということも見て取れます。40歳以降から増えるということは、基礎代謝が落ちてくる30代から徐々に身体への負担、糖分の取りすぎや食生活、運動などのバランスが崩されて、何もしないでいると、40歳近くに中年太りと言われる体型になる時期です。この時期に太ってしまっては、代謝が落ちている、筋力も落ちてくる、そうすると痩せにくくなる、という負のスパイラルに陥ってしまっている可能性が高くなっていることが想像できます。そこから何もせずにズルズルと年齢を重ねていき、筋力は弱る、基礎代謝は落ちる一方で、糖尿病に身体が蝕まれていくということなのかもしれません。調査結果から読み取れる事は、糖尿病にならない為に、今から何が出来るか、加齢とともに上がるリスクにどう対応できるかを考えて実行することです。
糖尿病と体格(肥満)も、やはり切れない関係
次に体格、特にBMI値を見てみると、全国平均値は男性でBMI23.8、女性でBMI22.6とあります。健康体型の基準はBMI22とされているので、男性の方が少し高めかな、といったところ。
さて、見るべきところは肥満(BMI25以上)の年齢別の割合です。前述しました糖尿病に関しては、40歳から増えていましたね。実は、体格においても男性は30歳〜、女性で40歳〜、肥満の人の割合が増えていってます。特に糖尿病の中でもII型糖尿病は、環境(生活習慣)が引き金となる割合が多くを占めているので、見逃せない結果となります。もちろん、BMIだけではなく他にも要因となり得るものはありますが、身体に大きな変化が現れる年代から増えるという傾向にはやはり考えるべきことがあるのではないでしょうか。
自分の身体が、一体どういう状態なのかを知ること。それはやはり年に一度の健康診断や、もっと手軽に出来ることとなれば市販の体組成計などを使って数値で見ることが重要です。自分が思っている数値と実際は結構なギャップがあるなんて事はよくある話です。食欲の秋。美味しいものを食べる前に、一度自分の身体を見直して健康の秋にしてみるのも、いいかもしれませんね。